ギャンブル解体新書

ギャンブル依存症2

3 メカニズム

現在の世の中はまさにストレス社会です。中には、会社では理不尽な料の仕事と人間関係に悩まされる人、姑にいちいち文句言われる主婦など。かといって上司に文句言えば、首にされたり、姑に口出しするなと言えば、陰でいやな噂流されたりなどもあります。このようなストレスを感じる状態が続くと、人はそのストレスから逃れたいと感じるようになります。

そして、何らかの方法で、一時的に日頃のストレスから開放され、快楽を得たとき、脳内ではある物質が分泌されます。それは、ドーパミンと言われる物質です。ドーパミンは精神と密接な関係にあって、何かを始めるときなど、やる気を起こさせるきっかけとなるもので、日常生活でも常に分泌される機会があり、人間が生きて行く上で、重要な役割をもっている物質です。

会社や課程で蓄積させてしまった、ストレスを発散させる人が、パチンコを発散させる場として選び、その上でたまたま大きく勝ってしまい、「お金が増えた」という打ち手にとって喜ばしい事象が脳に働きかけ、ドーパミンを分泌されたら・・・。誰でも容易に自分の世界に浸れて、しかも、勝てば大きな恍惚感を得られるパチンコに依存していくのは、想像できると思います。

4 治療法

これまで解説してきた通り、ギャンブル依存症は立派な病気なのです。しかし、この病気による苦しみは、その行為に伴う二次災害的なトラブルによるものが大きくて、トラブルを解消することで「治った」と勘違いしてしまう人もいるようですが、その考えは間違いで、トラブルが解決しても依存症が治るわけではないのです。もちろんトラブルの中には、命に係るような、深刻なものもありますので、眼前の深刻なトラブルを対処しながら、日常に支障が出る可能性が低いトラブルを後回しにして、ギャンブルに走ってしまう現状を改めなければなりません。

そのためには、依存者本人が「自分は病気である」という自覚を持たなくてはなりません。

またギャンブル依存症の解決には、家族や友人など関係者のサポートが必要となります。しかし、関係者がトラブル解消の肩代わりや、手助けをすることは、治療の強力なサポートになりますが、それだけではギャンブル依存症の解決にはなりません。依存者本人が「自分は依存者である」と自覚した時点で、自身や周囲に対してかなりの損害が及んでいることもあります。

その損害を被ったときに最初に苦痛に感じるのは、依存者本人でなく、関係者なのです。つまり、ギャンブル依存症を最初に察知するのは、関係者になります。自己防衛の意味からも、関係者は依存症者に「病気なんだよ」という事を諭してあげるのが、重要な役割であると言えるでしょう。

依存者が「自分は病気である」と自覚した時点で、ようやく治療が始まります。もちろん本人や関係者だけで克服するには限界がありますので、自助グループや治療施設を利用して、専門的な見地から、治療に専念できる環境に身をおくことが解決できる環境に身を置くこと、これが解決への近道になります。

治療においては、トラブルよりもっと根本的な部分に視点を置くこと重要であると述べましたが、「ギャンブル依存者や対処」は依存症本人と関係者では、少し意味が違ってくるのです。次のページからは、その辺について話して以降と思います。

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Last update:2017/9/1